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お墓参りで造花を供えても良いの?―現代のお供え事情

2025.06.15

お墓参りの際、生花を持参するのが一般的ですが、最近では造花を供える方も増えています。造花をお墓に供えても問題ないのでしょうか?

結論から言えば、基本的に造花を供えても構いません。ただし、いくつかの注意点があります。

注意点

寺院や霊園によっては「造花禁止」のルールを設けている場合もあります。これは、風で飛ばされやすくゴミになったり、景観を損ねることを懸念しての対応です。そのため、事前に供養先の墓地や霊園の規則を確認しましょう。

造花が風で飛びにくいようにするために、深い花立を利用する、茎を短く調整する、などの対応も取ると良いでしょう。私自身、八柱霊園内で風のせいで道路等に飛んでしまっている造花を見かけることがあります。

また、造花を好まない方がいる可能性もあります。他家のお墓参りをするときは造花は避けましょう。

造花のメリット

造花のメリットとして、長期間美しさを保てることが挙げられます。特に遠方に住んでいて頻繁にお参りできない方にとっては、管理のしやすさも魅力です。また、枯れたり散ったりしないため、墓地の清掃の負担も軽減されます。

造花を選ぶ際は、できるだけ自然な色合いや質感のものを選ぶと良いでしょう。極端に派手なデザインやラメの入ったものなどは、お墓の静かな雰囲気に合わないことがあります。

供える花が生花か造花かよりも、故人を偲ぶ気持ちが大切とされています。故人を思う気持ちが何よりも尊いのです。