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お墓に供えるのに適したお花は?宗教ごとの配慮を忘れずに

2025.06.09

お墓参りの際に欠かせないのがお供えの花です。季節の花を手向けることで、故人を偲び、感謝の気持ちを伝えることができます。

ですが、他家のお墓参りに行くときに、どのお花を持っていけばいいかわからない場合もあるでしょう。宗教によって適した花に違いがあるため選ぶ際には注意が必要です。

×NGのお花

棘のあるお花、ツルがあるお花、毒性のあるお花は基本的に適していません。具体例としては、バラ・アサガオ・彼岸花等が挙げられます。これらは避けましょう。

仏教に適したお花

一般的には菊、カーネーション、ユリなど、香りが強すぎず長持ちする花が好まれます。3~5色程度の生花を組み合わせてお供えするのが一般的です。白や紫といった落ち着いた色が基本ですが、故人が好きだったお花を含めても良いでしょう。

キリスト教に適したお花

キリスト教のお墓に供えるお花は、基本的に白を基調とした洋花が好まれます。代表的なものとしては、白いユリ、白いカーネーション、白いバラなどが挙げられます。これらは清らかさや神聖さを象徴し、故人への敬意を表すのにふさわしいとされています。また、故人が好きだった花を供えることも一般的です。

白いバラを選ぶ場合は、トゲを処理するか、トゲのない品種を選ぶと良いでしょう。

神道に適した植物

榊(さかき)の枝をお供えします。榊は「木」と「神」の字が合わさり、神聖な植物として神様と関わりが深いとされます。また、榊は一年中緑が鮮やかで葉が枯れにくいことから、神道の清浄さを象徴しています。

お花が禁止というわけではなく、お花を供えるケースも増えてきています。お花を供える場合は「清浄」を重視して、白を基調とした落ち着いたお花を選ぶと良いでしょう。

最後に

宗教的な形式に配慮しつつ、何よりも大切なのは、花を供える人の気持ちです。故人への思いを込めて丁寧に花を選ぶことで、心温まる供養となるでしょう。